Planar標準レンズ(50mm F1.4)対決!!

この記事は4分で読めます

Pocket

今回は

CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 AEJ(以下CONTAX)

COSINA Carl ZeissPlanar T* 50mm F1.4 ZE(以下COSINA)

を比較してみたいと思います。

・カタログスペック比較

レンズ

対応マウント

発売年

フィルター径

重量

ヤシカコンタックス

1975年

φ55mm

275g

COSINA

Canon EF(ただし同様のレンズが Nikon Fなどでも発売済み)

2008年

φ58mm

385g

共通点としては6群7枚の変形ダブルガウス型を採用していること、
最短撮影距離が0.45mである ことなどが挙げられます。

また、COSINAは絞り値を1/3ステップごと
調整することができますが、
CONTAXは1段ごとの変化 になっています。

外観比較

両者を並べるとこのような感じになります。

フランジバックによって全長に差が出るため、
今回は試写で使用する富士フイルムXマウントに統 一しました。

こうして見ると、COSINAのほうが全長、
直径ともに一回り大きいですね。

一方でCOSINAは重量も重い分
フォーカスリングを含めてほとんどの部分が金属でできており、

持ったときのひんやりとした感触など
所有欲はそそられます。

※なお今回はEFマウントをXマウントに
変換するアダプターとしてFringerの
電子接点付きアダプ ター(FR-FX2)を使用しました。

今回は絞りなど動作しましたが、
対応リストに本レンズは掲載されていないため、
使用の際は自 己責任でお願いします。

正面から見ても同様に、
COSINAの大きさが際立ちますね。

今回はFUJIFILM X-H1に装着してみました。

このカメラはミラーレス一眼としては
比較的大きな部類に入ると思いますが、
COSINAのほうは少 しずんぐりむっくりしている印象を受けます。

一方でCONTAXはアダプターを含めると
全長こそ標準レンズとしては長い部類ですが、
使いやす い大きさに収まっているのではないでしょうか。

実際にホールディングしてみると、
COSINAとCONTAXの約100gの違いが
顕著になって表れてくる感覚がしました。

ミラーレス一眼は比較的ボディが軽量であるため、
レンズの重量によってバランスが変わってくる ことから、
CONTAXのほうがフォーカスも含めて
使用しやすいと個人的に感じました。

ただしCONTAXは純正フードが巨大であるため、
実用の際はフードなしで使うか、
非純正のフー ドを使用することをオススメします。

 

試写比較

今回は高さ10cmほどのぬいぐるみを
使って描写特性を見ていきます。

F1.4からF4.0まで1段刻みで露出を合わせながら撮影し、
DPP4を用いて2つのレンズで撮影した
画像の中央部分を等倍表示・比較していきます。

ミラーレスではピントの山が強調表示できるため、
今回のようなMFレンズでも
ピントが合わせや すいのが嬉しいですね。

画像左がCONTAX、画像右がCOSINAになっています。

・F1.4

・F2.0

・F2.8

・F4.0

いかがでしょうか。

個人的な所感ですが、
F1.4とF2.0ではいずれも
COSINAのほうがわずかに細かい線を描いていると感じます。

一方でF2.8とF4.0では
その差はほとんど見られませんでした。

今回試写したカメラのセンサーピッチは
フルサイズ換算で約6000万画素相当であることから、
一般的な使用用途ではこの2つの差は
ほとんど見分けられないと思います。

この2本はレンズ構成はほぼ同じであることから、
硝材の変化などが画質の違いを生んでいると 思われます。

ここは発売年の新しいCOSINAに軍配が上がるでしょう。
一方でCONTAXも、1975年発売とは思えないほどに肉薄しています。

当時「標準レンズの帝王」と
評されただけの実力は今も健在です。
またどちらのレンズもZeissレンズらしい発色をしています。

一方で開放での色にじみに関しては、
両レンズともほぼ同等に見えました。

私は現在COSINAのレンズを使っていて、
フィールド撮影でもおよそF2.0とF2.2を境に
レンズの特性が変わると感じていたので、
今回のテストは妥当なものであったと思います。

総評

今回両レンズを使ってみて、
今から半世紀近く前に発売されたレンズとは思えない、
CONTAXの 完成度の高さに驚かされました。

一方でCOSINAは、現代の技術を惜しみなく投じ、
それでいてオールドレンズのような描写を実 現した、
ロマンのある一本だと思います。

ヤシカコンタックスマウント
一眼レフ用レンズの中でも特にフランジバックが
長いことからEFマウントなどの
一眼レフマウントにもアダプターを
介して使用することができます。

ですが一眼レフで使用するなら、
絞りを連動させることができる
COSINAのほうがベターな選択肢だと思 います。

一方でミラーレスで使用する際は、
全長が短く軽量で、アダプターも電子接点のないもので
事足りるCONTAXがオススメです。

描写の差はごくわずかであることから、
取り回しもよく、Zeissレンズの
描写力を存分に発揮できると思います。

最終的に決断に迷ったら、
画質的な差にこだわるよりも、
自分の撮影スタイルに合ったほうを
選ぶのがベストだと感じました。
(ライター:スタッフ中澤)

Pocket

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

記事の編集ページから「おすすめ記事」を複数選択してください。